2015.3.31に仙台で行った保育者向けセミナーでの一部です。
子どもは「育つ」ものか?あるいは子どもを「育てる」のか?自動詞か他動詞かという問題です。もちろん子育てには2つの側面があります。どちらも大切です。
ただ夏見台幼稚園・保育園の教育は、子どもの主体性すなわち「内発的動機づけ」を大切に考えています。子どもは「育つ」ものである、という考えを柱にします。そのために、
❶発達段階に合わせた遊び・おもちゃの選択 → 「好奇心」
❷異年齢クラス編成による疑似兄弟体験 → 「模倣(モデリング)」
の2点は外せません。「好奇心」と「モデリング」により意欲を引き出すのは、代表的な内発的動機づけの方法です。「これは何だろう?(好奇心)」「面白そうだな。まねしてみよう!(モデリング)」というわけです。
子どもはまわりをじっと観察し、模倣によって学びます。子どもは周りの大人の行動のみならず、心のあり方までまねすることが心理学ではわかっています。つまり、問われているのは、私たち子どもの周りにいる大人自身です。
子どもの自己肯定感をどうするか、という問題はそのまま、私たち大人に跳ね返ってきます。そんな内容のお話です。
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