H22.6.22(火)宮崎県立延岡青朋高等学校

そして2校目の延岡青朋高校へ。
こちらは定時制高校です。
夜6時からのスタートでした。



定時制高校での講演は難しいものです。
しかし講演は盛り上がりました。
それにも増して私が感じたのは
一緒に講演を聞いていただいた先生方の迫力です。
ひしひしと感じました。

首都圏の定時制高校での講演は
途中で出て行ってしまう方がいたり
どうしてもおしゃべりをやめない方がいたりと
おっかなびっくり話をすすめることもあります。
しかし延岡青朋ではそのようなことは全くありませんでした。
それは先生方の様子を見ていてよく理解できました。

終了後、末廣校長、三原教頭先生とスリーショット。
(画像は今はなし)。
短い時間でしたがいろいろとお話させていただき
勉強になりました。
ありがとうございます。

ところで講演後のアンケート用紙に
次のような質問がありました。

「集中力をあげる方法はありませんか?」

そこで次のように回答しました。

【以下回答】

ということはあなたは「あきっぽい」のでしょうか?
なかなか海馬をだませていないのでしょうか?
海馬をだますには、「とにかくくり返し復習するしかない」ということになりますが、
まずはきっかけが必要ですね。
それには(1)目標です。
その上で(2)やる気が必要です。

目標を設定するコツはあまり高すぎる目標にしないことです。
ハードルが高すぎるとやってもやっても満足感が得られません。
海馬をだますには時間と根気が必要なので、
目標は細かく低く設定して、
一つ一つ達成していくことです。
私が好きな言葉をあなたに贈ります。

哲学者のデカルトは言いました。「困難は分割せよ!」。



「やってみた → できた! → 次に行こう!」

というリズムを刻むことです。
目標が小さければ、その結果もすぐにわかります。
「迅速なフィードバック」。
努力が続かない人はこの目標設定の仕方がまずい場合があります。
大き過ぎるか、あいまいなのです。
満足できないと次へのやる気がわいてきません。

それから「やる気」ということでいえば、
脳内の化学物質「アセチルコリン」が大事です。
これは別名「やる気物質」ともいわれています。
健忘症(痴呆症)の人は、アセチルコリンが脳内に少ないといわれます。
ではこのやる気物質「アセチルコリン」を脳内にたくさん出すにはどうしたらいいのか?

それはまず何か行動することです。
ぼーっと待っていてもアセチルコリンは放出されません。
何か行動し始めると、少しずつ出てきます。
(参考『海馬』池谷裕二著)

あなたは何かに取りかかるとき、すーっと入れますか?
家で「勉強しなきゃ!」というときはどうですか?
なんとなくやる気が出ないときは、
何か行動をはじめなければなりません。
とりあえず、教科書の音読などはどうでしょうか?

声に出して教科書を読む。
これはあまり頭を使いません。
でも勉強の復習になりますし、なによりも話す訓練なのです。
私はずいぶん学校時代に教科書を音読しました。
私は全国で講演する講師になりましたが、
音読こそ、基礎の基礎なのです。
(特に私は文語体の詩の朗読をしました。暗記するくらいやりましたね)

声に出して読むと、だんだん楽しくなってきます。
早口で読んだり、感情を込めて読んだりすれば飽きません。
そのうちに「やる気物質」が放出されてきます。
そうしたら、やるべき勉強に取りかかりましょう。

海馬をだます具体的な方法として「教科書の音読」をあげてみました。
アセチルコリンを出して、やる気を出して、
くり返しくり返し海馬をだましてみてください。
知らず知らずのうちに集中力も上がりますよ。

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