H22.10.14(木)県内全域の進路指導主事の先生対象の講演 約50名

 講演後に入り口にて(宮崎武道館)

数年前から全国で講演して回っている。
これから全国行脚がはじまる、となったとき
真っ先に心配になったのが「のど」である。
私には扁桃腺がない。
幼児期にあまりに高熱が出るので切除した。
しかしその後も相変わらず
のどは私のウィークポイントである。

季節の変わり目にのどが「チクリ」とくるとぞっとする。
特に毎日のように講演の予定が詰まっていた数年前は恐怖だった。

「声がでなくなったらどうしよう…」

あれは何年か前のゴールデンウィーク前だった。
風邪が抜け切らないまま講演を続けていた。
ゴールデンウィークは仕事がない。
一週間何にもせずに寝ていよう。
休み明けにはまた講演旅行が続く。

そうして向かえた黄金週間。
しかし体調は一向によくならない。
だるさが抜けない。
おまけにどんなに早く床に就いても
決まって夜中の2時に目が覚める。

「もう朝か?」

と思って目覚ましを見ると絶望した。
するとだんだん気分もふさぎがちになり…

実はそんな感じで全国を回ってきた。
このキャラバンで私が感じた一番の教訓。
健康こそが幸せである。
体調がいいということはどんなにありがたいことか!

で、今回。

体調には十分気をつけていたつもりだった。
実際、この暑い夏は例年になく絶好調。
10月の2ndステージを楽しみにしていた。
特に全県の進路主事の先生への講演。
ここで私のことをみてもらい、3rdステージ以降のエントリーを募る。
大変重要な講演だった。
だから体調には十分気をつけていたのだが…

しかし、やってしまった。

1週間前から突然体が重くなった。
歩いていてもふらふらする。
そのうち、のどがチクチクし始めた。
大変だ!
私はあわてて取り置いてあった抗生物質を飲んだ。
第一製薬のクラビット。
どれほどお世話になってきたことか。
抗生物質はちびちび飲むよりも一度にドカンと飲んだほうが効果が高い。
1回300mgを1日3回、合計900mgを服用。
とりあえずのどの炎症は消え去った。
(後でホームドクターである呼吸器の専門医の先生に聞いたら
 1日900mgはさすがに多すぎると怒られた。今はタリビットは
 1回500mgの大きな錠剤がある。それを1回服用すれば十分
 とのこと。早速この間、予備に500mg錠を医者にもらってきた)

そうして迎えた10月14日。

必ずしも体調は万全とはいえないがそんなことを言っている場合ではない。
朝9:00に羽田を発ち宮崎へ。
会場は空港近くの宮崎県立武道館。
講演前に控え室にて
教育庁の児玉先生といろいろとお話をさせていただいた。
楽しかったです。

そして田代先生とご挨拶。
田代先生には事前に「ちょっと風邪を…」とお話しておいた。

(大丈夫ですか?)
(OKです)

すると控え室に
1stステージで講演した高鍋農業高校の先生が。
6月の講演は生徒たちを大いに刺激したようで
就職難にも関わらず対前年を上回る就職実績を上げられているとのこと。
よかったです!

そして講演。
私に与えられた時間は80分。

1.導入:マザーテレサのことば
2.私の自己紹介
3.模擬授業(フリータークイズ)
4.高校生の意識調査(国際比較)
5.コミュニケーションの誤解
6.模擬授業(セリグマンのポジティブ心理学)
7.心はどう育つのか?(エリクソンのライフサイクル理論)
8.メンターとは?
9.メンターになる方法

進路主事の先生方は朝早くから研修続きだった。
すでに1stステージの生徒アンケート結果が配られていた。
結果はものすごくよかった。



(いったいどんな授業をしたんだろう?)
という気持ちはみなさんお持ちだったと思うので
全部は無理だが生徒向けの講演内容を模擬授業で紹介させていただいた。

かつての講演との違いは
発達心理学の観点も加えたことだろう。
今の私は幼児教育が本業である。
その幼児教育とキャリア教育の間に接点を探す。
それが私のテーマとなっている。

つねに講演時間を守ることを肝に銘じているが
今回の講演ではついつい、1stステージでの話もしてしまったため
10分ほどオーバーしてしまった。
そこで最後はやや唐突に打ち切る形にしてしまった。
うっかり、参考図書に言及することを失念してしまったので
ここに紹介させていただきたい。



「90秒で相手の心をつかむ技術」は最後のメンターになる方法で
触れた内容が含まれる。
「オプティミストはなぜ成功するか」はセリグマンの著作である。
(ともにamazonの中古で1円だった。しかしその1円から得たものは…)

講演中に私は先生方に呼びかけた。

 「私の講演を聞くと生徒さんはやる気が出ると思います。
 特に進学校の生徒さんはきっと成績が上がると思います。
 ぜひ、来年以降のキャラバンへのエントリーをお願いします!」

講演終了後、
いろいろな高校の先生からお声をかけていただいた。

「ぜひ、ウチでやってください」
「そのついでに寄ってください」

ありがとうございます。
きっと伺います、とご挨拶して私は会場を後にした。
話しているうちに体調は元に戻った。
いや、戻ったどころか絶好調になってきた。
その体調を保ったまま、
2ndステージの4校を回ることになった。

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