アンケート結果より

茶色は「大変参考になった」、
黄色は「参考になった」、
青が「ふつう」、
赤が「あまり参考にならなかった」、
黒が「参考にならなかった」。
満足度は茶色と黄色をあわせた数字。

1stステージの結果は驚異的なものとなった。
自分でも驚いている。
というかあまり実感がない。
しかし1,876名のうち95.8%もの高校生が満足してくれた。
必死に講演した甲斐があった。

どこの高校も大変印象深いのだが
1stステージでは特に、
定時制高校である「延岡青朋高校」と
口蹄疫被害に遭った「高鍋農業高校」では身が引き締まる思いがした。

定時制高校での講演は難しい。
今まで何度も定時制高校でしゃべってきたが
いつも足が震える思いがする。

教室に入るなり「だるい。もう帰っていい、先生?」
と大声でクラス担任に話しかける生徒。
最後までイヤホンで音楽を聴き続ける生徒。
私に背中を向けたまま最後までこちらに顔を向けることのない生徒。
あるいはフリータークイズをやった途端、
サングラスをかけた女子生徒がすくっと立ち上がり教室を出て行った。
アニメを使って解説を始めた途端、
30歳くらいの男子生徒が(ばかにするな!)といわんばかりに帰って行った。
そのたびに私は足が震えた。
だから延岡青朋高校ではひときわ気合を入れて臨んだ。

しかし、延岡青朋での講演は一味違った。
生徒さんの聞く姿勢はもちろん、
なにより私が驚いたのが先生方の聞く姿勢だった。
ものすごい迫力だった。
私に向かって、まさに、身を乗り出さんばかりに…
こうした先生に囲まれている生徒さんは幸せだと思った。

そして高鍋農業高校。
講演前は多少ざわついていたのだが
話を進めるにつれ、会場の一体感が感じられるようになってきた。
目の前には数百人がいるはずなのに
あたかもたった一人に話しかけているような錯覚を感じることがある。
私が息を吐くと会場も息を吐く。
息を吸えば息を吸う。
ペーシング。
何度も講演をしているとそんな瞬間があるが
高鍋農業高校での講演がまさにそれだった。
口蹄疫の苦しみから立ち直ってほしい。
元気になってほしい。
セリグマンのポジティブ心理学の解説にも自然と力が入った。
「大変参考になった」が71.1%というのは本当に驚きだが、
あのときを思い起こせばそれもうなずける。

2ndステージでもよい結果が残せるようがんばりたい。


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