アンケート結果より

茶色は「大変参考になった」、
黄色は「参考になった」、
青が「ふつう」、
赤が「あまり参考にならなかった」、
黒が「参考にならなかった」。
満足度は茶色と黄色をあわせた数字。

2ndステージの結果はおおむねよかった。
1校90%を割ってしまったのが残念だがそれでも89.5%
他の3校に限ってみれば満足度は驚異的だ。

私はあまり進学校で話す機会がないのだが
宮崎北高校はスーパーサイエンス・ハイスクールに認定された進学校。
今回の1つの楽しみだった。
その結果は大変なものだった。
さきほどアンケートが届き、3年生のみ目を通したが
やはり大学受験がらみのコメントが多かった。

100日がんばれば何かが起こる、と私は強調した。
これは受験生への最大のエールだと思う。
私自身高校生のとき、この時期に、この話が聞けたら
きっと大いに励まされたと思う。
そんなつもりで熱く訴えた。

これから受験まではまさに胸突き八丁。
「頭」ではなく「心」の強さがものをいう。
もう精神論しかない。

「もっと早くこの話を聞きたかった」というコメントも見られたが
そんなことはない。
力の限り、センター試験までの日々を過ごしてほしい。
仮に模擬試験の点数が悪くても
「今回は悪かった」と限定して考えてほしい。
セリグマンのポジティブ心理学を大いに活用して欲しいものだ。

そして仮に結果が伴わなくても。
そしてまさに結果が伴わなかったときこそ、真価が問われる。
私のことをうらんでも構わない。
「あの成長曲線は間違っていた!」と叫んでもいいだろう。
しかしそれだけだ。
それだけに過ぎない。
人生の勝負はこれからだ。
浪人してもっと上を目指す心意気を見せてほしい。
「今回はだめだった。でも次は違うぞ!」と切り替えて欲しい。

学校時代のエリートが社会でバタバタ倒れていくのをみてきた。
あるものは病に倒れ、
あるものは異性関係で失脚し、
あるものはギャンブルに狂った。
人生にはいろいろある。

私自身、40歳から酒をやめた。
夜勉強できなくなるからだ。
かつて私が所属した専門学校の顧問に
MIT(マサチューセッツ工科大学)の宮川繁教授がいた。
学校で特別講義をしていただき、その後の宴席。
ビールを注ぎに回ったとき、お酒は飲まないと言われた。

「これから論文を書くので…」

私はショックを受けた。
我々はこれから2次会でカラオケにくりだす。
日付が変わるまで騒ぐ。
しかしその間、世界のスーパーエリートはホテルで論文を書くのか。
そのとき私は35歳だったが
なぜか40になったら酒をやめようと決意した。
私も私なりにがんばろう。
その姿勢を忘れないようにしよう、と思った。

デヴィッド・シプラーが言ったように
人生は生涯、勉強だ。
本を読むことを習慣とし、準備を怠らないことだ。
とにかく
受験生の健闘を祈る。


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