毎日の給食が楽しくない、といっているのではありません。月に1回普段よりも、もっともっと「楽しい!」給食の日を設けています。それが「お楽しみ給食」です。毎回毎回、調理スタッフが「どうしたら子どもたちが喜んでくれるだろうか?」と工夫を凝らし味だけではなく、目でも楽しめる給食を作ります。
「食べてみたい!」という意欲をそそられる給食を作ります。こうした演出も「食」の大切な一面なのです。年に12回あるお楽しみ給食は、四季の行事などに絡めながら、メニューを決定します。楽しい中で季節感を感じる、日本の伝統文化を感じる。これもまた「食育」の大切な要素のひとつです。
食べる前に少しでも、子どもたちが調理に直接関われると残菜はぐっと減ります。そこでハンバーグ・ステーキのメニューに手を加えてハンバーガーとしました。これは大好評でした。
「全て手作り」
「中国産は使いません」
「パン」
「クラス配膳です」
「できた!」
「おいしい」
「いただきます」
5月といったらこいのぼり。園庭にも大きなこいのぼりが泳いでいます。そこでこの月は「こいのぼりオムライス」。
乳児さん用には直接ケチャップで鯉の模様を描きましたが、幼児さんは人数が多いため、前の日にオムライスを包むビニールを用意してくれました。男の子は青、女の子は赤です。これには子どもたちも大喜びでした。「このビニール持って帰っていい?」という声があちこちで。
「泳げ泳げ!」
「手形でウロコ」
「調理室は大忙し」
「次々と卵が」
「2つのフライパンで」
「赤いご飯を握って」
「卵でくるみ包装し」
「できあがり」
「いただきます!」
「おいしいね!」
「去年はこんな感じ」
「こんな風に並べ」
「いただきます!」
「ガブリ!」
6月はタマゴサンドでした。サンドを車の形に変えて…。車輪はきゅうり。畑でも大きくなっています。子どもたちに身近な野菜を活用したのですね。付け合せは肉団子とクラムチャウダースープ。
「車輪をチーズの棒で」
「ぎゅっと」
「完成品!」
「肉団子も!」
「いただきましょう!」
「色合いもグッド」
「おいしいね!」
「ピース!」
「大満足!」
7月は七夕。園では専用ライト(ブラックライト)を活用したブラックパネルシアターが行われます。子どもたちは「シーン」と聞き入ります。そして園のエントランスホールには七夕の飾りつけが。だんだん雰囲気が盛り上がってきます。
最後に大切な「お炊き上げ」。願い事をした後は、お炊き上げをして天上へ送ります。本来、ここまでやらないと笹飾りの意味がありません。「なんで燃やしちゃうの?」という疑問。そしてみんなで食べる「七夕ちらし寿司」。食とともに、伝統文化を味わってもらいます。
「ブラックシアター」
「こんな感じです」
「幻想的です」
「笹飾り」
「お炊き上げの日」
「何で燃やすの?」
「火をつけて」
「天へ届きますように」
「七夕ちらしずし」
「みんな一緒に」
「いただきます!」
「子どもたちに流しソーメンを体験させたい」という調理スタッフの強い希望で
8月のお楽しみ給食は「流しソーメン」に決まりました。「どうせなら本物を」ということで、使用する竹にはこだわりました。
実はなかなかよい竹が見つからず、プラスチック製の筒も検討していました。しかしそれでは雰囲気が出ない、ただ食べておいしかったねで終わっては意味がないとあちこち一生懸命探してくれました。
そして盛大に流しソーメンを行うことができました。園庭にテーブルを並べ、から揚げなど他のおかずもいただきました。子どもたちにはよい夏の思い出となったことでしょう。
「長~い竹を使用」
「そうめんが次々と」
「先生も楽しそう」
「うまくとれない」
「あ、ミニトマト!」
「ゲット!」
「さーっとすくって」
「いただきます」
「楽しいね」
「豪華な給食です」
「大満足」
「しかし暑い日でした」
「事前のリハーサル」
「というか実験?」
「味見?」
「長い竹」
9月のお楽しみ給食は人の表情をしたおにぎりです。男の子と女の子を模したおにぎりを見て、子どもたちは大喜びでした。子どもはおにぎりが好きですね。いつものごはんよりももりもり食べていました。
「男の子女の子」
「いただきます」
「モグモグ」
エントランスホールでバイキング形式の給食を行いました。自分の食欲に合わせて、好きなものを好きな量とる。おかわりもする。いつもと違う体験です。
手先が器用な年長さんは、おかわりのデザートを手際よく取っていました。私たちスタッフも一緒に混ぜてもらい、おしゃべりをしながら食べました。おいしく楽しい給食でした。
「順番に並んで」
「ほうれん草のサラダ」
「これもとろう」
「長い行列」
「これで満足」
「まだかなあ」
「最後にデザートが」
「手作りプチケーキ」
「ガブッ!」
「いただきます!」
「あれとったかな?」
「おかわりです」
「う~ん」
「どうしようかな」
「もっともらおう」
「みんな楽しそう」
写真が少なくて申し訳ありません。七五三おにぎりの給食です。細かいところに細工があります。
「男の子おにぎり」
「女の子おにぎり」
「いただきます!
午前中のお楽しみ会に続き、クッキング保育室でお楽しみ給食です。ひとつひとつ箱に詰めました。箱を開けるときにちょっとドキドキして、開けると大喜びでした。こんな演出もたまにはいいですね。
「コンサートあり」
「お遊戯あり」
「先生の劇あり」
「英語の歌も」
「理事長サンタ!」
「はいプレゼント」
「いよいよ給食」
「マットを敷いて」
「キャンドルが置かれ」
「リンゴですね」
「さあお待たせ」
「はいどうぞ」
「チョコケーキ」
「ミルクケーキ」
「理事長も参加」
「いただきます」
「うれしそうです」
この日の午前中は在園児のおじいさん、おばあさんをお招きしてお正月遊びを教えてもらいました。おはじき、メンコ、コマ、けん玉、すごろくなどなど。たっぷり遊んだ後は、お楽しみ給食。楽しい食事の記憶は、楽しい行事とともに残っていきます。
「ご紹介」
「カード」
「メンコ」
「今日の給食です」
「細かな工夫」
「きれいです」
「大忙しです」
「丁寧に」
「パチリ!」
「ポテトが羽子板に」
「細かいですね」
「いつもと違うぞ」
「どれどれ」
「いただきます!」
2月には調理場でお弁当を作ってくれました。名付けて「夏見台弁当」です。包装にもこだわって、一枚一枚にクローバーの色紙が貼られていました。見る楽しみ。開ける楽しみ。子どもたちは輪ゴムの色にこだわっていました。いろいろな楽しみ方があるのですね。
「お弁当の包装です」
「手作りコロッケ!」
「丸く輪になって」
「いただきます」
「おにぎりをパクリ」
「大忙しです」
「せっせせっせと」
「完成です」
おにぎりに刺してある人形の顔には細工があって、ちょっと表情を違えてあるものを混ぜてあります。前日の夜、栄養士さんと調理師さんが家でコツコツやってきてくれました。ありがとうございます。子どもたちは大喜びです。
また今回は特別にケーキも焼いてくれました。このケーキがおいしいんです!お菓子は最後の包装やトッピングまでこだわることが大切とのこと。見た目でも楽しめるようにと、調理スタッフの意欲は並々ならぬものがあります。
「あ、お人形!」
「ひなまつりおにぎり」
「どうしたの?」
「さあ食べよう!」
「いただきます!」
「モグモグ」
「お人形にご機嫌」
「ケーキがあるよ」
「もちろん手作り」
「おもわず笑顔に」
「大事に食べます」
「おいしいね!」
以上、夏見台幼稚園・保育園お楽しみ給食の12ヶ月でした。もちろん、食はまずは安全第一。でもどうせなら楽しく食べたいですね。「楽しさ」にこだわるスタッフ一同、これからも様々な仕掛けを子どもたちに提供したいと思います。