2020年度親子deスポーツ
 開催が決定し次第お知らせいたします
 場所:夏見台幼保園体育館
 対象:在園児及び卒園児とその保護者
 お申込みはお電話でお願いします。 047-429-7231

当クラブでは、現在は在園児の親子を対象に「親子deスポーツ」を毎月実施しています。親子で楽しめるアクティブなレクリエーションで汗を流しています。

毎回最後に保護者と子どもが分かれますが、保護者の方々はソフトバレーを楽しんでいます。子どもたちも土曜日の午後、お父さん・お母さんと一緒に楽しめるプログラムに大喜び。保護者の方々は、ネットを張ってバレーボールを思いっきり楽しんでくださっています。

ご都合がつくときに参加していただける毎回申込制のイベントです。初めて参加する方も大歓迎。お待ちしています。今後の予定は下記のとおりです。



「幼児教育になぜこんなに大きな体育館が必要なのですか?」

そんな質問をよく受けます。その答えは夏見台幼稚園・保育園の設立理念でもあります。

「運動能力」と「コミュニケーション能力」

理事長の鳥居勝一が本園を作る際に教育の柱としたのが上記の2つです。そのためにはハードとして専用体育館が必要でした。


広い場所で思い切り走る。力強く跳ぶ。そんな環境を提供したい。こうして大きな体育館が作られました。ハードの次はソフト。立派な体育館の中で展開されるのは「コーディネーション理論」に基づいた運動です。

コーディネーション理論はサッカー・トレーニングの世界では有名であり、身近なところではオシム前サッカー日本代表監督のトレーニングがあげられます。「考えながら走るサッカー」というスローガンは何を意味するのか?それは、目から入る視覚情報や声・音などの聴覚情報などの感覚刺激を行動へすばやく反映させる訓練でした。

ところで、一般に「あの子は運動神経がいい」などといわれますが、では「神経」という言葉は何を意味するのでしょうか?それこそまさに「脳神経系」を指します。運動神経の良さとは頭の良さなのです。

人間の大脳の働きは中心溝を境に前後で大まかに2つに分けることができます。後の部分では「感覚」(視覚・聴覚・触角など)を記憶し、前の部分ではそうした感覚情報を編集し、「行動」への指令を出します。

さらに「行動」により得た新しい「感覚」を次の「行動」へつなげていく。そうした一連のやりとりをよりスムースにするためのトレーニング理論がコーディネーション理論なのです。具体的な例で説明しましょう。サッカーのオーバーヘッド・キックを考えてみてください。



脳はつねに安定を求めます。身体のバランスが崩れると瞬時に身体にバランスの修正を求めてきます。この脳(頭)の位置がどのような状態になっても身体のバランス感覚がとれること。すると身体の自由性が広がります。



逆上がりができない、ということもそうです。筋力の問題もありますがそれ以上に、頭の位置がひっくり返るという「逆さ感覚」。脳にとっては恐怖の状態です。ですから当然、身体にはストップの指令が出ます。だからできないのです。

私たちの専用体育館に設定されている運動器具は、例えば、子どもたちの頭(脳)の位置を様々な状況下に置くことで刺激します。一つひとつの動きと脳神経系の連携をしっかりと作り上げたいのです。運動神経の良さとは頭の良さなのです。まさに「賢くなる運動」といえるでしょう。


◆クラブの理念

鳥居 徹也(とりい てつや)
夏見台幼稚園・保育園 園主 兼 トレポンテアカデミー代表

 
私たち夏見台幼稚園では、幼稚園用と呼ぶには贅沢すぎるほどの専用体育館を作りました。それはこのスポーツクラブを運営することも一つの目的でした。運動神経のいい子ども、運動能力の高い子どもになってほしいという思いがあります。運動能力はあらゆる力の基礎になる力です。生きる力です。小学校に進むといろいろな問題が出てきます。でも運動能力の高い子どもはいじめられないということが言われています。たくましい子どもに育ってほしいと願います。

ただ、運動能力はやみくもに鍛えればいいわけではありません。発達には順序があります。幼児期はまだ脳内の神経ネットワークが完成していないので、歩く・投げる・跳ぶ・走るなど1つひとつの動きの元をしっかりと確立し、体感覚と脳神経との絡み合いをしっかりと作るべきです。まずは一つひとつの動きの「なめらかさ」や「巧みさ」を身につけてほしいと思います。


◆指導スタッフの紹介

大ア 志央里(おおさき しおり) 
順天堂大学スポーツ健康科学部 スポーツ科学科卒業

みなさんと一緒にいろいろな運動・活動ができることをとても楽しみにしています!

私自身のことを少しお話しすると・・・小さい頃から体を動かすのが好きで、園庭や校庭をよく走り回っていたのを今でも覚えています。スポーツは、水泳・陸上競技・ハンドボール・ダンスをやっていましたが、ひとつのスポーツをずっと続けるというよりは、いろいろなスポーツを楽しみたいと思って活動しています。大学時代にコーディネーション運動に出会ってから、子どもたちに運動指導をする仕事に興味がわき、今に至っています。体を思いっきり動かすアウトドア活動ももちろん好きですが、意外にも(?)読書や手芸も趣味だったりします。自分の落ち着ける場所でまったりと過ごす時間も大切だなぁと最近改めて感じているところです。

・・・と、こんな風に興味の赴くまま「まず、やってみる」をモットーに生活をしています。そんな私にとって、スポーツクラブの活動はワクワクすることだらけです!このワクワク感をかわいい子どもたちと共有しながら、一緒に楽しんでいきたいです。



向家 真広(むかいえ まさひろ)
ウォルタースポーツクラブ代表
(フットサル教室、トータルスポーツ教室担当)
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科修了

みなさん、はじめまして!サッカー大好き、運動大好き向家真広です。

楽しくみんなと一緒に体を動かすことを通じて、失敗することを怖がらず、いろいろなことに「チャレンジする気持ち」を持ってもらいたいと思っています。子どもたちの「またやりたい!!」、「もっとやりたい!!」という気持ちを引き出し、その想いを大切にしていきたいと考えています。クラブの活動が子どもたちの成長のきっかけになれば幸いです。これからよろしくお願いします。


鈴木 沙織(すずき さおり)
スタジオフィットネスインストラクター、OKJエアロビックファミリー親子・子どもトータルマスター認定インストラクター。

2002年から大手フィットネススポーツクラブでエアロビクスをはじめ、ステップやヨガ、ヒーリングプログラム等担当。妊娠出産子育てを経験し、もっと多くの方に楽しく効果的で手軽に運動できる場を、と2012年にHarena Dance Studioを設立し地域の方々とダンスやトレーニングを通じて一緒に楽しい時間を過ごさせてもらっています。

現在は幼稚園や保育園で親子ビクスやベビーマッサージ、ママ向けのオリジナルプログラムを実施させてもらっています。

これからもココロとカラダに栄養たっぷりのレッスンを提供できるようにがんばります。


◆スポーツクラブのコンセプト

やる気・意欲を持てる子どもを育てたい!

 活動に取り組む前から「できない」「無理」という言葉が出てくる子どもたち。また、「先生○○してもいいですか?」等、人に許可や確認を取らないと自分の行動を決めかねる子どもも多く見られます。

このような「指示・命令」の環境は、果たして「意欲的」に物事に取り組めるように育つのでしょうか。また、世間一般では子どもの「体力の低下」が叫ばれていますが、体力の低下の根底にある原因は一体何でしょうか。運動が好きな子どももたくさんいます。同時に運動が嫌いでお部屋遊びが好きな子どももたくさんいます。今、この二極化が進んでいるとも考えられます。運動嫌いの子どもが自分の意思で意欲的に運動に関心を持ち始めたら、きっと体力不足など叫ばれることも少なくなるのではないか、と予測もできます。

今の子どもたちを取り巻く環境は確かに悪くなっています。少し前の時代では、自然の中をとぶように走り回り、空き地で遊び、異年齢で活動をする…生活の中にあり、当然のように遊んでいました。それが今はその環境すらなくなってきています。家の中で遊べるテレビゲームなども開発・発展され、今では家の中で遊ぶことも当たり前のようになっています。そして、子どもの安全を思いすぎるが故に、危険因子をすべて取り除いた環境での生活を送っています。失敗体験を経験しないで育つ子どもは、瞬時に対応できない不器用な動きが目立ちます。そんな環境だからこそ、当クラブでは失いかけている環境や、その年齢(発育・発達)に沿った運動を体験してもらいたいのです。その上で、クラブとしての機能を果たせる独自のものを提供していきたいと考えます。

どんなことも、自分から積極的に活動をする「やる気」「意欲」を持てるようにすることが重要だと考えます。そのきっかけはいろいろありますが、当クラブでは、「運動」「スポーツ」という手段で子どものを育てていきたいと考えています。



心と体は一つのサイクル!


「体が動けば心がうごく!心がはずめば、『やる気・意欲』が育つ!」

「心」の働きも「体」を動かす働きも「脳」にあります。もし、身体的生命である「体」から精神的生命である「心」を分離させたとすれば、人間は頭脳を持たない筋肉と骨になってしまいます。「心」と「体」を1つのサイクル上で完成させていくこと(心身一元)が重要なのです。子どもたちには、様々な環境から、五感を通して「脳」に刺激を伝え、「脳」の的確な働きにより「神経回路」を育て「運動能力」をも高めることが大切なのです。

当クラブの教室でも、初めて体育館にきた子どもは、「場所見知り」「人見知り」…でなかなか気持ちが乗らないこともあります。ですが自分のやりたいことを見つけ、それをきっかけに動き始めれば、わずか1時間の中で人が変わったかのようにイキイキします。そんな姿を目の当たりにすると、体を動かすことの素晴らしさを実感できます。


教室に通い始めたら…終わりの時間になっても、子どもたちが「帰りたくない」「もっと遊びたい」と泣きじゃくる子どももいるくらいです。



コーディネーション理論をふまえたユニークなプログラムが特徴


子どもの発育・発達に合わせた「楽しい」運動プログラム!
当クラブの運動プログラムは、運動が得意な子どもも苦手な子でも「運動って楽しい!」と思ってもらえるようにいろいろ工夫しています。その中でも、特に重要視していることは、

 1)発育発達に順じている
 2)多角的な運動体験ができる
 3)運動を通して「人」としての基盤を育てる

ことです。 コーディネーションは、一般的に運動能力を育てることを重要視していますが、当クラブでは広い意味でコーディネーションをとらえていきます。


1)発育発達に順じている

乳児から幼児にかけて、子どもには「発育発達」の順序があります。例えば、生まれてから「寝返り」を打たない子どもは一生寝たまま、寝返りが打てるようになると次は「ハイハイ」(その前にズリ這い)、次は「つかまり立ち」…指導するスタッフは、これらを踏まえた上で教室に通う一人ひとりの子どもの成長に応じた運動を実施していきます。

2)多角的な運動体験ができる

幼児期の子どもは「運動能力」が芽生える全盛期です。スキャモンの発育発達曲線をご覧いただいてもわかるとおり、3歳までに大人が持つ神経支配の7割〜8割が育ちます。この時期に様々な運動体験をすることによって、その子どもに合った「運動能力」を育ててあげたいというのがスタッフの一番の思いです。

1つの運動を体得するには、1通りの指導方法だけで全ての子どもができるようになるとは限りません。数年前のテレビのCMでは、宮里藍選手が「バスケットボールのフリースローの感覚とゴルフのパターを打つ感覚が似ている」と言い、プロゴルファーの彼女がバスケットボールをつかったボールさばきを見せられた時は、それは見事でした。これは一例ですが、つまり、プロの選手も専門スポーツだけを鍛えるトレーニング方法ではなくなってきているわけですから、スタッフも一つの運動を多角的な角度からとらえ、その子どもにあった支援をします。さらに、当クラブは広大な体育館と豊富な運動器具が揃っている利点も欠かせません。

3)運動を通して「人」としての基盤を育てる

当クラブでは、運動能力を育てたり、技術を高めることだけを目的としていません。身体を動かすことで「健康で丈夫な身体をつくる」ことを覚え、運動を通してゲームや競技性を体験し、勝負すること(勝ち負けを覚え、勝つ喜びや負ける悔しさ)を覚え、仲間同士のコミュニケーションをとることを覚え、実際に身体を動かすことで五感をフルに使い、いろいろな感性を磨くことができるのです。

運動は人間が育つ一つの手段であり、当クラブではスポーツ活動だけのためのクラブではなく、人間形成のためのスポーツクラブとして活動していきます。