船橋市の幼稚園 夏見台幼稚園・保育園(船橋市) |
|
|
私たちは子どもの「賢さ」を育みたいと考えています。では「賢さ」とは何か?辞書で引くと、「頭の働きが鋭く知能にすぐれている。要領がいい」などとあります。「利発」「明敏」という言葉がしっくりきます。
「賢さ」とは何か?
それは脳を全的に活用できること!
|
|
「脳を全的に使う」とはどういうことでしょうか?
私たちのいう「賢さ」とは、単に「お勉強ができる」ことと同義ではありません。勿論お勉強ができるに越したことはありません。しかしそれは一面的なものです。知識を詰め込む(インプット)だけでは本当の意味での「賢さ」とはいえません。
「今までに身につけた知識=インプット」だけではだめです。その知識を引っ張り出して活用することが必要なのです。つまりアウトプットです。
ただ情報を詰め込んでばかりではいけないのです。表現しなければいけないのです。(「記憶するだけではいけないのだろう。思い出さなければいけないのだろう」と書いた有名な評論家がいましたね)
実は私たちの脳の構造、機能もまさにそのようにできています。左脳・右脳という分類は有名ですが、脳の機能は「前・後」でも分かれます。次の図は脳の断面図です。脳の中央に大きな溝があります。それを「中心溝」といいます。その中心溝に沿ってひらがなの「の」を書いてみましょう。その前と後の部分で脳の機能はざっくりと2つに分かれるのです。
「感じる脳」(脳の後の部分)では、目から入ってきた情報、耳から得た情報、手などの皮膚感覚を記憶します。その記憶した情報を「動かす脳」(脳の前の部分)では、1つの意志を持って引っ張り出し、整理し、行動への指令を出すのです。この両者のスムースな連携こそ、脳が「賢く」機能している状態といえましょう。これが、脳を全的に使うことになります。
知識だけの頭でっかちではいけません。「賢さ」とは勉強した知識を意欲的に行動に役立てることなのです。
「遊び」とは本来自発的なものです。自発性の中から意欲が生まれます。どんなにお勉強をして知識を蓄えても意欲が育っていなければ「使える知識」にはなりません。「本当の賢さ」にはならないのです。
幼児教育では大本の土台つくりをします。私たちはそれが「遊び」だといいたいのです。
→ 「2.意欲か?思いやりか?」
|
|