船橋市の幼稚園 夏見台幼稚園・保育園(船橋市) |
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最近は「ほめて育てる」という考え方がポピュラーです。確かに大切な視点です。しかしほめることがいいからと、何でもやたらとほめる人がいます。これではやがて子どもに見透かされてしまうでしょう。口先だけのほめ言葉はいけませんね。
一般に、子どもを「ほめる」場合とはどんな状況でしょうか?ほめるタイミングとは結果が出たときが多いのではないでしょうか。何かが上手に完成したときなどにほめているケースが多いと思うのです。しかしこれもあまりに行き過ぎると子どもに、
の発想を植えつけることになる可能性があります。子どもにとって大好きな親からほめられることはとても嬉しいことです。ただ4歳くらいになり、だんだん認識の幅が広がってくると、
というように行動をためらうようになります。そこでお勧めしたいことがあります。それは子どもが
の発想を持つように方向付けることです。それには「ほめる」よりもむしろ「認める」という態度が大切になってきます。
「できたときにほめる」ことを否定しているわけではありません。ただそればかりではなく、がんばっているときの姿を受け入れる(認める)姿勢。ここを強調しておきたいのです。
心理学の様々な研究により、賞罰を与えることは意欲自体にはマイナスであることがわかっています。悪い評価はやる気がなえるのでいうまでもありませんが、よい評価であっても、その評価に依存したやる気であれば、ほめられなければやらなくなります。しかし例外もあります。それは
です(参考文献「知力の発達」岩波新書)。自己肯定感は「自分でやった!」「自分でできた!」という達成感や満足感により形作られます。本当に満足した子どもが、真の意味で意欲的になれるのです。その子どもは賞罰に関係なく、自分の満足のために努力できます。私たちはそんな子どもを育てたいと思っています。みなさんはいかがですか?
本当に満足した子どもが真の意味で意欲的になれる(佐々木正美・児童精神科医) |
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→ 「5.『9歳の壁(10歳の壁)』とは?」
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