年少・年中と年長では、スプーンやフォークを変えています。
年長のスプーンは横も縦も幅広です。一口の量も多くなり、口も大きく開けられるからです。まずはスプーンを使いこなした上でフォークに移行します。
フォークは年長のものは先端がとがっています。フォークは刺さることがあるため危険もあります。そこでまず、スプーンで「口と食具との距離感」をしっかりつかんだ上で使用するようにしています。
また食事中は隣同士近いので、フォークを振り回すようなことがあると危険です。そうしたこともしっかり伝えた上で、スプーンからフォークへ移行していきます。
最後にお箸への移行です。お箸は使いたいから使わせるのではなく、箸を使うに適した手の発達がまず優先します。
いきなり食事でお箸を使うのは難しいものです。そこでまずは、遊びの中でお箸を使っていき、手の発達を促します。
食事でお箸を使う前に、さまざまな大きさや素材のものをそろえ、遊びの中でつまむようにします。
訓練ではなく遊び: お箸の使い方を教え込むと食べること自体が嫌になる。遊びの中で楽しく学ぶことがポイント!。 |
スポンジなどは一番つまみやすい素材です。こうしたやさしいものから始めて、次第に小さなお豆をつまめるようになれば大丈夫です。
以上のような「楽しい!」という要素が、子どもの意欲を引き出すのです。
以下に続きます。
1.クラス配膳とは?
2.小グループ制とは?
3.意欲を引き出す工夫
4.キッズクッキング
5.クッキング保育各種
6.文化の継承
7.食具の工夫