船橋市の幼稚園 夏見台幼稚園・保育園(船橋市) |
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手は第二の脳ともいわれます。手には知性があるのです。脳科学的にも、手と口(ことば)に関係する部位の面積が非常に大きいことがわかっています。
人類の歴史をさかのぼれば、手はもともと足として身体を支えていました。それが二足歩行になり手が解放されます。さらに親指が分離し、木をつかめるようになります。こうして敵が多い地上を離れることができました。
やがて親指を、他の指に向かい合わせることが可能になります。(親指の対向性)こうして細かいものを「つまむ」ことで、自由に道具を扱えるようになったのです。
子どもの手の発達も
「(手のひらで)つつむ」→「つかむ」→「(指で)つまむ」 |
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と進みます。こうした発達の順序は決まっています。私たちの園では発達段階に合わせて、適当な玩具で遊べるように心がけています。すると、自発性が促されるのです。
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話は変わります。カリスマ塾経営者の高濱正伸氏は『小3までに育てたい算数脳』という本の中で、文章題や図形問題などを解くために求められる「試行錯誤能力」について書いています。
思考力という観点から見た試行錯誤能力では、手を動かして考えているか、という部分が重要なポイントとなります。算数・数学のできる子は、問題を読むが早いか、もう、手が動いています。(略)「手は体の外に出た脳である」という言葉がありますが、その子の頭脳が問題に反応してハイスピードで回転していることが、手の動きからうかがえます。 |
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算数や数学の苦手な子どもの共通点は「自分で図を描かないこと」だと高濱氏は書いています。図を描いてあげて解説すれば理解できるのに、自力で、自分の頭の中に補助線なりをイメージする力が育っていないというのです。そうした数学的センス(算数脳)は小3までがタイムリミットだといいます。ではどのようにしてその力を育むのか?計算ドリルを繰り返してもだめで、それは…
幼児期に好奇心をもって自発的に遊びに集中すること! |
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が大切であると言っています。つまり「手で考える力」なのです。まったく同感です。
ダ・ヴィンチやアインシュタイン、エジソンといった天才は、つねに本の余白に書き込みをしながら読書しました。「手」を使って読むことにより、考えながら積極的な読書をしていたのです。私たちは、手をたくさん使うことで、子どもたちの知性に刺激を与えたいと考えています。
→ 2.似たものを見つける力(イメージする力)
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