船橋市の幼稚園 夏見台幼稚園・保育園(船橋市)
1.手で考える力 2.似たものを見つける力(イメージする力) 3.仲直りできる力
4.気分を言語化できる力 5.ごほうびを先延ばしできる力 6.自分で決める力(自律性) 
7.人を尊敬できる力 8.人に共感できる力 9.楽観できる力
10.自分にYES!と言える力(自己肯定感を育むほめ方)

4.気分を言語化できる力

「感情」と「気分」の違いとは何でしょうか?「氷山理論」で考えてみましょう。



私たち心は、ほとんど無意識の中にあるといわれています。「気分」とは非言語の状態で、おおざっぱな「快・不快」と考えられます。「なんとなくイヤ」「なんかひどい気分」という感じです。それを無意識の領域に位置づけます。

そのあいまいな「気分」を言語化すると、「感情」として意識できます。もちろん、感情のコントロールはとても難しいことですが、まずはその感情を認識できないと話は進みません。感情のコントロールの前提が「気分の言語化」なのです。



けんかが起こったとき、ただ行為のみを止めても気持ちの処理は宙ぶらりんです。そんなときは相手の気持ちを代弁してあげて、感情の処理方法を手伝ってあげます。こうしたことを私たちの園では行っています。「相手の気持ちをくむ」ということはコミュニケーションの基本なのです。

例えば、友だちに叩かれて泣いていたA君との会話。

A君(泣きながら寄って来て)「Bちゃんがたたいたの…」
先生「そうなんだ。たたかれてイヤだったのね?」
A君「うん、イヤだった!」
先生「悲しくなっちゃったのね?」
A君「うん、かなしい!」(ほどなくして泣き止む)



「なぜ?」「どうしたの?」とけんかの原因を追究する前にやるべきことがあります。まず、今のA君の感情を受け止めてあげる。言葉で代弁してあげる。感情の高ぶりは、受け入れられると静まります。問題への対処はその後です。

自分の気持ちを言葉にすることで、「たたくのイヤだからやめて!」と表現することも覚えます。

本当のコミュニケーションとは、
知識 のやりとりではなく、感情のやりとりです。私たちは感情をうまく伝えられず、あるいは、感情をうまく受け止められず苦しみます。

特にけんかが起こったときなどは、感情と感情がぶつかり合い、興奮は頂点に達します。これをチャンスととらえ、感情の処理をお手伝いします。自分の感情を認識し、コントロールすることは、今後の人間関係において、最も大切なことになるでしょう。


→ 5.ごほうびを先延ばしできる力


1.手で考える力 2.似たものを見つける力(イメージする力) 3.仲直りできる力
4.気分を言語化できる力 5.ごほうびを先延ばしできる力 6.自分で決める力(自律性) 
7.人を尊敬できる力 8.人に共感できる力 9.楽観できる力
10.自分にYES!と言える力(自己肯定感を育むほめ方)