船橋市の幼稚園 夏見台幼稚園・保育園(船橋市)
1.手で考える力 2.似たものを見つける力(イメージする力) 3.仲直りできる力
4.気分を言語化できる力 5.ごほうびを先延ばしできる力 6.自分で決める力(自律性) 
7.人を尊敬できる力 8.人に共感できる力 9.楽観できる力
10.自分にYES!と言える力(自己肯定感を育むほめ方)

7.人を尊敬できる力

「人を尊敬できる力」とは
能力 です。しかも最上位に位置づけられる社会的スキルだと私は断言したいのです。それは以下の3つの理由によります。



1つは「内的基準」。誰も見ていないところで孤独な判断をしなければならない局面は必ず訪れます。いじめの問題もその1つかもしれません。決断を避けたり、逃げたりせず、困難に向き合うには、誰かの助けが必要になります。心の中の「秩序」になる「誰か」がいること、
モデル を持っていることがその人を孤独から救うことになるでしょう。

2つめ。その「誰か」は自分の到達目標でもあります。あこがれ。だからこそ成長があります。

3つめ。困難から逃げることなくチャレンジし成長してきた人は、次世代のルーキーに手を差し伸べることでしょう。今度は自分が誰かの目標になる番です。



こうした循環が私たちの社会を支えてきました。健全な循環です。こうした心の支えとなる尊敬すべき人は、実在の人物でなくてかまいません。物語の中に見つけられます。いろいろな物語の中に、たくさんのモデルを発見すれば、人生はより豊かなものになることでしょう。

その最初のきっかけが
絵本の読み聞かせになります。児童文学者の瀬田貞二氏は、幼児文学(絵本)の本質を次の言葉で表しています。

「行って帰る」

物語の主人公は、何かのきっかけにより今いる場所を離れ、誰か(何か)に会う。しかし再び帰ってきた主人公は、出発前と何かが変わっている。それを
「成長」と呼ぶのです。



これは子どもの発達そのものです。お母さんを安全基地として、子どもは少しずつ一人で活動するようになります。やがて親元を離れ、友達をはじめとするさまざまな「モデル」と関わり、自分のアイデンティティを確立します。その原初体験が絵本にあります。



※絵本から始まって、児童文学書、本へと、さまざまな物語に親しみ、 多様なモデルを見つけてほしいものです。



→ 8.人に共感できる力


1.手で考える力 2.似たものを見つける力(イメージする力) 3.仲直りできる力
4.気分を言語化できる力 5.ごほうびを先延ばしできる力 6.自分で決める力(自律性) 
7.人を尊敬できる力 8.人に共感できる力 9.楽観できる力
10.自分にYES!と言える力(自己肯定感を育むほめ方)