この文章を読んでいるみなさんのお手元に、何か食べ物があったならぜひ試していただきたいことがあります。赤ちゃんの気持ちになって食べてみましょう。
「上を向いて食べ物を食べます」(のどに詰まらさないようにご注意ください!)
飲み込むときも上を向いたままです。いかがでしょうか。食べづらいし、飲み込みづらいものです。
口から入った食べ物は「食道」に入るのですが、食道の前には「気管」があり肺につながっています。食べ物が気道に入らないように、「喉頭蓋(こうとうがい)」という「フタ」が、弁の役割をしています。
ところで、先ほどの上を向いた状態になると、気管が開かれた状態になります(喉頭蓋が弁として機能しない)。
気管に食べ物が詰まると…。考えただけで恐ろしいですね。風邪を引いたときに飲む粉薬も、こぼさないように上向きで飲むと飲みづらいですね。こうしたことを子ども、特に赤ちゃんには注意しなければなりません。
スプーンは斜め上からでもなく、斜め下からでもなく、あくまでも「水平に」与えることがよいのです。
以下に続きます。
1.「離乳食を食べてくれない」
2.【心】:まずは「安心感」
3.【唇】:口に突っ込まない
4.【唇】:「上手に食べる」は「上手に話す」につながる
5.【唇】:スプーンは水平に
6.【手】:手の動きを封じ込めない
7.【手】:指差しを通じたコミュニケーション
8.【耳】:適切な「ことばかけ」をしていますか?
9.【目】:目の前におかずを次々出していませんか?
10.【足】:ブラブラ、フラフラしていませんか?