言葉がしゃべれない赤ちゃんでも意思表示はできます。子育て相談を受けたときに「言葉が出るのが遅いのでは?」と心配しているお母さんがいました。色々話を聞いてみると
「赤ちゃんのときはことばがわからないと思ってあまり話しかけていませんでした」
と言っていました。赤ちゃんはしゃべれないだけでちゃんと聞いています。だから何かをするときは行動を言葉で言ってあげるようにしましょう。
「おしっこ出たね」
「とりかえようね」
「ごはん食べようね」
食べるときには、「にんじん食べようね」「ごはんだよ、おいしいよ」など話しかけながら食べさせましょう。やがて(あれがいい!)(これがいい!)と指差しの動作で知らせてくれます。能動性の現れですね。食べるときもお母さんと赤ちゃんのコミュニケーションを楽しんでください。
赤ちゃんが食べ物を口から出してしまうことがあります。初めて口にした食べ物や初めての味は拒否することが多いですね。また(もうお腹がいっぱい、もういらない)というときも出しますし、(別の物がほしい、それはいらない)というときも出します。口から出してしまったものは再び食べさせたりせず、
「もういらないの?」
と声かけをします。そして「じゃあどれ食べようか?」と尋ねてあげるだけです。そうすると子どもは(あれほしい!)と別のものを指差して意思表示するでしょう。
以下に続きます。
1.「離乳食を食べてくれない」
2.【心】:まずは「安心感」
3.【唇】:口に突っ込まない
4.【唇】:「上手に食べる」は「上手に話す」につながる
5.【唇】:スプーンは水平に
6.【手】:手の動きを封じ込めない
7.【手】:指差しを通じたコミュニケーション
8.【耳】:適切な「ことばかけ」をしていますか?
9.【目】:目の前におかずを次々出していませんか?
10.【足】:ブラブラ、フラフラしていませんか?