汚すからといって、床屋さんで使うようなビニールシートで子どもを包んで食事を与えていたお母さんがいました。果たして手の自由を奪ってばかりだとどうなるか?
食べ物を自ら取りに行くのは動物の本能として当たり前のことです。その本能が弱められると…。やはり前述のように受身になるでしょう。これでは「食」に向かう意欲は育ちません。私たちの園ではある時期、手づかみを奨励しています。
自分でちゃんとイスに座れるまではお母さんが抱っこして、しかも赤ちゃんの手が前に出るようにすること。「いずれは自分で食べるぞ!」という姿勢につながっていくのです。食に向かう姿勢ですね。
手づかみができるようになったら、赤ちゃんの目の前に「取り皿」を1枚用意してあげます。口に運んであげるだけでなく、そこに手づかみしやすいように小さく切って入れてあげます。子どもは喜んで自ら食べようとします。
このように、手を自ら使うことの延長にスプーンがあり、おはしがあります。子どもが手を使う機会を積極的に作りたいものです。
以下に続きます。
1.「離乳食を食べてくれない」
2.【心】:まずは「安心感」
3.【唇】:口に突っ込まない
4.【唇】:「上手に食べる」は「上手に話す」につながる
5.【唇】:スプーンは水平に
6.【手】:手の動きを封じ込めない
7.【手】:指差しを通じたコミュニケーション
8.【耳】:適切な「ことばかけ」をしていますか?
9.【目】:目の前におかずを次々出していませんか?
10.【足】:ブラブラ、フラフラしていませんか?